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フィールドホッケーとは?

国際的にはサッカーやラグビーと並ぶメジャーなスポーツ。
しかし、日本国内ではマイナースポーツで、日本代表選手の活動環境は恵まれているとは言えません。
このような中、日本のフィールドホッケー男女代表チームは2018年のアジア大会で男女とも優勝するという快挙を達成し、2021年開催予定の東京オリンピックの出場が確定しました。

基礎知識編試合形式とコートについて

選手の数

試合は1チーム18名 (大会により22名) がベンチに入ることができ、フィールドに立つのは11名です。選手の交代は試合中自由にでき、同じ選手を含め何回でも行えます。

フィールド

競技フィールドは、横55m×縦91.4m、ゴールはタテ2.14m、ヨコ3.66mの大きさで、サッカー場よりひとまわり小さいサイズです。1972年からは、オリンピック、ワールドカップ、アジア大会など国際大会は全て人工芝のフィールドで行われるようになり、現在では国内の主要な大会もすべて人工芝フィールドになりました。

ルール編ルールについて

チームの人数・出場登録選手

出場登録選手は、1チーム18名
フィールドに立てるのは11人。1人のゴールキーパーと10人のフィールドプレイヤーによって構成されます。

※ 国際ルールでは16名、国内の大会では別規定で行われる場合もあります。

審判

審判は2名で行われ、どちらも同じ権限を持ちます。

試合時間

各15分の4クオーター制 (計60分) で実施されます。1Q と 3Q の後は2分間の休憩、2Q 終了後は10分のハーフタイムが設けられます。

試合方法(手段)

ゴールキーパー以外は手を使うことができず、フィールドプレイヤーはスティックでボールをコントロールします。

試合の開始方法

フィールドのセンターでのセンターパスで始まります。

勝敗

決められた時間内で得点を多くとったチームが勝者となります。同点の場合はサッカーのPK戦にあたるSO(シュートアウト)戦が行われ、5名ずつのシューターによって争われます。

シュート

ゴール前のシューティングサークル内で打たれたボールでないと得点にならないために、ゴールキーパーはヘルメット、レガード、プロテクター、肘パッドなど頑丈な防具で身体を守ります。試合は1ゴールを1点とし、得点を多く入れた方が勝ちとなります。

オフサイド

サッカーと同様にホッケーにもオフサイドが存在していましたが、ルール改正により廃止されました。

サークル

サークルと呼ばれるほぼ半円の中からシュートを打たないと得点とみなされません。そのため、サッカーのようなロングシュートはありません。また、シュートの時を除いて、選手が密集した場所にボールを上げるなど危険を誘発する行為も禁止されています。

選手の交代

選手の交代は、ペナルティコーナーの時を除き、いつでも一度に何人でも行うことができます。一度ベンチに下がった選手でも再びフィールドに戻ることができます。選手の交代のために時間が止まることはありませんが、ゴールキーパーの交代の時だけは時間は止まります。

警告、退場

ホッケーでは個人的罰則を与えるためのカードが3種類(グリーンカード、イエローカード、レッドカード)あります。

グリーンカードは警告を、イエローカードは一時退場を、レッドカードは即時退場を表しています。グリーンカードは2分間の退場、イエローカードを出されると5分か10分の退場となります。5分か10分かは審判の裁量に任されています。レッドカードは当該試合の残り時間の退場で、場合によってはその後の試合出場停止を指示されることもあります。

用具編用具について

スティック

先端部が湾曲した形状で(金属もしくは金属を含む材質以外で)作られた棒状のものをスティックと呼びます。重さの制限は最大重量737グラムで、長さの制限は最長105センチ。スティックは左半面のみ平らになっており、右半面(丸い面)を使ってプレーすると反則になります。そのため、ドリブルなどを行うときは、スティックをくるっと回しながら、平らな面のみ使用しなければならないので、テクニックが必要です。また、スティックの側面を使ったプレーは許されています。

ボール

ボールの規定は「その材質を問わず、硬い球であること」。

重量 156g以上、163g以下 /周径:224mm以上、235mm以下。
表面 なめらかでなければならないが、縫い目やディンプル・ボールのくぼみは認められる。
白色または合意に基づく色。

最近の主流は表面を硬化プラスティックで覆って、ゴルフボールのようにディンプルをつけたものです。
大きさは野球の硬球ほどで、硬さは硬球よりも硬く、シュートするとボールのスピードは時速150~200 km近くにもなります。

ゴールキーパー

ボディプロテクター、レガード(すねあて12インチ以下のもの)、キッカー(足の甲あて)、グローブ、ヘルメットなどの使用が許可されており、サークル内では全身を使うことができます。